小林多喜二 蟹工船のあらすじ!映画との違いはある?

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小林多喜二の代表作「蟹工船」。

昭和初期の蟹工船の乗組員の労働実態を題材とした

実話のストーリーですが、

どんな話だったか覚えてますか?

資本主義の正否を考えるためには、無くてはならない作品です。

そこで今回は「蟹工船のあらすじを簡潔にまとめてみました。

 

小林多喜二の「蟹工船」は日本人なら誰もが知る名作中の名作。

世界的にも有名な小説で、舞台化漫画化もされています。

 

特定の主人公がいない点も特徴で、蟹工船で働く労働者全員に

焦点があてられています。

 

2009年には映画化もされて(2度目)、

松田龍平さんや、西島秀俊さん、高良健吾さんなどが

出演していました。

 

小説が苦手な方はこの映画をお勧めします。

この他にも

ドラマ「半沢直樹」で一躍有名となった、滝藤賢一さんや、

映画「GO」に出演していた新井浩文さんなんかも

出演してますよ~

 

原作と映画の違いはほとんどありませんが、個人個人が各々、

何をやりたいのか?という点を意識して映画は作られていて、

「生まれ変わり」精神や、劇中で「集団自●」しているシーンは

原作にはありません。

 

管理人は恥ずかしながら、この映画を観て初めて

「蟹工船」の全容を知りました。

元々、おおよそのあらすじはつかんでいましたが、

どうにも過激な内容だったので、

自然と見ないようにしていたのが理由です。

 

しかし、映画化されるにあたって、

多くの人気俳優が出演する事を知ったので

いざ蟹工船を観ることにしましたが・・・

映画もやはり辛いものを感じました。

 

支配するものVS支配されるもの

 

この縮図から労働者たちはどう反撃するのか?

「蟹工船」の見どころはココにあります。

今回はこの小説を簡潔1200字程度にまとめてみました。

 

と、その前に簡単に小説の登場人物と蟹工船について

紹介しておきますね♪

 

森本

労働者の一人。故郷に残してきた親兄弟のため

蟹工船に乗船した。

 

宮口

労働者の一人。周旋屋(昔のハローワーク)に騙されて

乗船した。

 

昭幸

労働者の一人。サラ金に騙されて蟹工船に乗船させられた。

 

浅川

蟹工船「博光丸」の作業監督。強制的な指導で、

労働者を苦しませる。

 

蟹工船

川崎船という小舟で獲ってきた蟹を新鮮なうちに

船で缶詰にするための工場を備えた漁船。

本作の労働者たちは、日露戦争時に使用されていたとされる

病院船を改装して漁船にした

博光丸」という蟹工船に乗船している。

 

カムチャッカ沖:

本作の舞台。カムチャッカ半島の南方。ロシアと日本の国境の

はざまでカニ漁を行っている。

大きな地図で見る

 

それでは、あらすじをチェックしてみて下さい!

どうぞ~

 

 

 

カムチャッカの冬の海の上で数か月蟹漁をするため、

大型船「博光丸」に乗船した漁夫たち。

 

周旋屋に騙された者、借金返済の者、

出稼ぎにやってきた者など、理由は様々ではあったが、

みな金を求めて乗船したのであった。

 

彼らを指揮するのが主任監督の浅川

彼は会社からある命令を下されていた。

 

それは労働者が、「労働組合」を作らないように監視すること。

会社は、高価な缶詰で手に入る莫大な利益を、

労働者から不当に搾取していた。

 

労働者にはわずかな給料で、搾れるだけの

労働力」を得ていたのだった。

 

そのため、労働者がストライキを起こして

人権」を主張すれば、

会社にとって不利益になることを懸念していたのである。

 

浅川は労働者に蟹工船は「国家的事業」であると言いくるめて、

お国のため」に一生懸命働くように命令する。

 

蟹の宝庫であったカムサッカ沖の夜明けは午前2時ごろ。

漁夫たちはたたき起こされて16時間も働きっぱなし。

当然休日もない。

 

過酷な労働を強制された労働者たちだったが、

海の上では逃げ場がなかった。

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ある時、労働者の一人、宮口がいなくなった。

労働が嫌になって船内のどこかに隠れていると考えた浅川は、

宮口発見に奔走する。

 

労働者が減って怒りに満ちた浅川は

残った漁夫にさらに過酷な労働を強いる。

 

宮口がいなくなって数日後、森本昭幸が休憩していた時、

昭幸がロシアに行って

赤化共産主義を受け入れること)宣言しようかとぼやく。

 

現在の蟹工船の労働を考えると

労働者の権利を守り、すべての人々が平等

社会を目指すという共産主義に

羨ましさを感じていたのだった。

 

しばらく経ち、宮口が発見される。

過酷な労働に耐えられなくなり、船内に隠れていたのだった。

それを見つけたのは仲間の漁夫で、

彼は浅川に密告していたのだった。

 

仲間を裏切った漁夫に激怒する森本。

なんで俺たちが敵になるんだ?と漁夫に主張して悲しむ。

 

宮口の一件があって、より一層浅川に怯える労働者たち。

彼らは大時化(しけ)の時でも

仕事をせざるを得なかった。

川崎船に乗って作業をしていた森本一行は遭難してしまう。

そしてロシア船に発見されてしまうのだった。

 

収容所行きを覚悟した森本たちだったが、

そこで手厚いもてなしを受ける。

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彼らは労働者が如何に大切かを森本たちに伝え、

労働者を敬っていた。

 

みんなで力を合わせれば強くなって誰にも負けない

 

星火燎原」(せいかりょうげん)

 

そんなことを教えられた森本たちは

無事に博光丸に帰還する。

 

そして浅川の暴力や虐待、病気に怯えていた

仲間たちと共に、人間的な待遇を求めて

浅川に対してストライキに踏み切る。

 

1度目は浅川の機略によって海軍がやってきて

森本を含む9名検挙されてしまう。

 

しかし、今度は労働者一丸となって浅川に立ち向かう。

2度目のストライキは成功に終わり、

労働者の人権は守られることになった。

 

労働者は「組織」「闘争」という貴重な経験を手に入れ、

資本主義の様々な場所へ介入していったのであった。

 

 

 

以上、「蟹工船」のあらすじでした。

一言で言ってしまえば

「ハードワークに耐えられなくなったので上司を訴えた」

っていう話なのですが、

時代背景を知ると、そんな言葉ではすまない状況だったようです。

 

事実、この小説は漁船「博愛丸・英航丸」での強制労働が

事件として取り上げられて、小林多喜二が筆を執ったわけでして。

戦時中という事もあって、「お国のため」と合い打って、

労働者はかなりひどい扱いを受けていたようです。

 

改めて現代に生まれてよかった・・・と思うと同時に、

現在を生きる人間の人権は本当に守られているのか?

疑問に思いますね。

 

最近ではブラック企業なんて言葉をあちらこちらで耳にします。

 

若者の甘えだという見解の方もいるようですが、

本当に良い社会とは何なのか?

もう一度考える意味でも「蟹工船」は良い題材だと思いました。

時間があるならあらすじだけではなく、もう一度読み直すことをお勧めします。

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