太宰治 斜陽のあらすじ!1200字で簡潔に♪

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太宰治の不朽の名作「斜陽」。

日本版「桜の園」を意識して描かれた作品で、

斜陽族」という言葉を生み出したほど大ヒットしました。

 

人間とは何なのか。そんなことを考えさせられる一冊。

今回はその「斜陽」のあらすじを簡潔にまとめてみました。

 

太宰治の代表作「斜陽」。

太宰と言えば「人間失格」「走れメロス」が出てくると思いますが、

この「斜陽」もかなりの名作で、

当時の日本文学を震撼させた小説です。

 

2009年には太宰治の生誕100周年を記念して映画化もされました

佐藤江梨子さん主演)。

 

「斜陽」は、4人の人間の滅びゆく運命を描いているのですが、

本作はロシアの劇作家アントン・チェーホフの晩年の戯曲

桜の園」を意識して作ったと太宰本人が言っています。

そのため登場人物の設定などはかなり似ています。

 

気になった方は「桜の園」も合わせて読むと、

より一層面白さがわかると思います。

 

人間は、恋と革命のために生まれてきたのだ

 

管理人にはこの言葉が胸に刺さりました。

「本当、その通りだよ」と思っちゃうことがあったりします。

管理人は、落ち込んでいるときにこれを読むと

どっと来るものがあります。自分の境遇に

勝手にあてはめちゃうんですよね・・・^^;

 

この名作「斜陽」を今回も約1200字簡潔にまとめてみました。

それではどうぞ~

 

 

華族の家に生まれた和子は母と共に貴族らしい生活を送っていた。

母は戦地に召集された息子・直治

安否をずっと気にしていた。

直治は戦時中に行方不明になっていたのだった。

 

そのような中、

1945年8月、第二次世界大戦が終結して、

和子たち華族に不幸が訪れる。

 

戦争に負けた日本はアメリカ合衆国の新体制を強制され

全国各地に進駐する連合軍やその家族のために

個人住宅を差し押さえられることになったのだ。

 

和子の家も例外ではなく、

東京の家を売り払って、伊豆の別荘地で暮らすことになった。

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伊豆に住むようになって

次第に病弱になっていた母だが、

和子が一人で面倒を見ていた。

 

和子は一度結婚していたが、

昔の恋人が忘れられず、

さらに子供を流産させてしまっていたのだった。

その和子を支えてくれたのが母だった。

 

伊豆の生活に慣れた頃、

和子は母からあることを告げられる。

それは、直治が生きて日本に帰還しているという内容だった。

 

直治と同じ部隊だった叔父の知り合いが

生きていると教えてくれたのだったが、

直治はひどいアヘン中毒にかかっているとのこと。

 

さらに不幸は連鎖し、叔父によれば

和子の一家の財産はほとんどを税金として

差し押さえられてしまった。

 

和子は結婚するか仕事を探すしかなかった。

そのような中、直治が和子たち親子の元へ帰還した。

 

直治は家のお金を持ち出しては東京の上原という作家の元へ行き、

荒れ果てた毎日を過ごしていた。

 

和子と上原は以前から顔見知りの中で、

和子が結婚していた頃、

妻子持ちの上原と「ひめごと」を抱えていた。

 

和子は上原との「ひめごと」を忘れられずにいて、

上原に恋文を書くものの、返事は帰ってこない。

 

それからしばらくして、母の容体が悪化して、

結核が原因で亡くなってしまう。

 

直治は自分たち家族に何もいいことがないことを憂いたこともあり、

より一層荒れ果ててしまう。

 

一方の和子は母の死後、

自分は生き残って思う事を成し遂げるために

世間と争う事を決意する。

 

その第一歩として、

東京の上原家を訪ねた和子。

上原と再会して自分の思いを暗に伝える。

 

上原は、和子や直治らのような貴族をひがんでいて

悲しい人生を終えるために

あえて毎日浴びるように酒を飲んでいることを伝える。

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そんなことを思いながらも和子に惚れてしまう上原。

和子は哀しい恋の成就を終えたのだった。

 

上原と別れて東京から帰宅した和子には

さらなる訃報が待っていた。弟・直治の遺書である。

 

民衆への憧れを抱いていたが、

民衆になりきれなかった自分は

上原のことを心の底では嫌いだったこと、

そんな上原を支える奥さんたった一人にずっと恋していたことを

遺書に残していた。

 

遺書にはこうも書かれていた。

僕は、貴族です。」と。

 

母、弟、財産の全てを失った和子だったが、

今は幸せであると感じていた。

 

和子は上原との子を宿していたのだった。

自分の望みどおりに赤ちゃんができたことを喜ぶ和子。

 

愛しい人の子を産んで育てることが

彼女自身の道徳革命だった。

 

古い道徳とどこまでも争い、

太陽のように生きていくと決心して生きていくことを

上原に伝える手紙を書く和子であった。

 

 

 

以上、「斜陽」のあらすじでした。

母、和子、直治、そして上原という4人の滅びゆく運命を上手く描いていますね。

 

母→最後の貴族の終わり

直治→良家の息子として退廃的に滅びゆく

和子→民衆として生まれ変わった貴族の終わり(シングルマザーとしての始まり)

上原→貴族への羨望を拭えずに人生を哀れんで、退廃的且つ反社会的な滅び

 

といったところでしょうか(あくまでも個人的な感想です・・・)。

 

この4人の解釈は様々な意見が飛び交っていますね。

 

例えばこの4人は太宰自身であるという説。

初期=直治

中期=和子と母

末期=上原

という考えですね。

確かに太宰の一生と通ずる部分はありますよね。

 

太宰は人生に対して全身全霊でぶつかっていったのだと

私はそう考えます。

現代社会を生きるには絶対に読むべき作品の1つです。

以上太宰治の「斜陽」のあらすじでした!

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